DXエージェンシー企業様のオフショア開発拠点設立ご支援

海外メンバーでのMTG

ご要望

中長期的な事業拡大への成長ドライブとして、初めての海外進出となるオフショア開発拠点の設立にあたり、複数か国市場調査、事業構想段階の初期相談から事業計画作成、現地法人設立、エンジニア採用・教育研修、組織体制構築 等を推進してもらいたい。

当社のご支援内容

まずは事業構想のヒアリングをした上で対象国の選定を行うための進出国調査を実施しながら事業計画の作成を行い、国内外の業界動向等の情報収集や現地調査を開始しながら、オフショア開発事業開始に向けた準備を進め、フィリピン現地に入り現地の日系オフショア開発企業のM&A交渉から入り、現地法人設立作業を行いながら現地責任者としてゼロからの組織作り含め、包括的に海外事業の立ち上げプロジェクトを遂行していきました。

STEP
初期フェーズ
  • 事業構想の詳細ヒアリング
  • 5か年事業計画作成支援 (主に定量的な損益計算書)
  • オフショア開発拠点の対象国選定
  • クライアント企業様のシステム開発プロジェクトフロー確認
  • 現地法人採用計画作成
  • 現地法人資本金策定
  • 現地オフショア開発企業交渉 (初期M&A交渉→結果的に主要従業員転籍)
  • 現地会計・法律事務所、サービスオフィス等への訪問事業及びヒアリング
  • 事業計画に基づいた各項目の実施スケジュール作成
  • パイロットプロジェクトのアサインメンバー選定
STEP
中期フェーズ
  • 現地法人登記作業 (現地弁護士事務所と連携)
  • 会計事務所契約
  • 事業計画書の随時アップデート
  • 現地従業員採用・マネジメント
  • クロスボーダーコミュニケーションチェック
  • ブリッジエンジニア採用及びマネジメント
  • 開発品質向上の為の施策考案・実施
  • コミュニケーションエラー解消の為の研修
  • 従業員規則策定
  • 人事評価制度策定
  • 現地法人月次コスト管理
  • 現地法人運営管理
STEP
後期フェーズ
  • 従業員満足度及び定着率向上のための福利厚生プラン策定
  • 現地マネジメント人材育成
  • 組織強化の為の組織体制構築
  • 人事評価制度の改定
  • 育成トレーニングプラン策定
  • 連結決算連携 (クライアント様本社の委託税理士事務所連携)
  • 監査対応 (クライアント様本社の委託税理士事務所連携)
  • 次年度予算計画策定
  • 本社担当への引き継ぎ連携

成果

得られた成果
  • フィリピン同業界水準の3分の1の離職率を維持し事業拡大
  • 同社最高成長率&最大利益率事業構築を達成 (初年度比:売上成長率700%)
  • 人員計画に基づいた採用達成 (現地法人30名/日本8名採用)
  • 初期段階で頻発したコミュニケーションエラーの解消による、従業員満足度の向上と大幅な開発品質の向上及び体制強化
  • クロスボーダーでの効率的なシステム開発フローの策定
  • 継続的な事業拡大がスムーズに行える体制を構築し、事業引き継ぎを実施 

担当者のコメント

今回のクライアント様の海外進出の場合は、日本の顧客の大規模なシステム開発をオフショア拠点で開発を行うクロスボーダーでのプロジェクト体制が必須となり、一般的なオフショア開発ではエンジニアリソースの提供のみを行うラボ型開発とプロジェクトのマネジメントや納品物が発生する受託開発の2通りとなりますが、今回は後者の受託開発でスクラッチでの大規模なシステム開発がメインのプロジェクトという最も難易度が高い開発体制の構築のプロジェクトとなりました。

まず、オフショア開発経験が無いもしくは浅い企業様の場合は、基本的にはパイロットプロジェクトは失敗するとお考えいただき、失敗の中で詳細にプロジェクトの振り返りを行って開発のフローの見直しや、コミュニケーションエラーの解消、各所ボトルネックの解消等のネガティブ要因を確実に潰して制度と品質を高めていく作業を繰り返し行って、体制の強化をしていく事が求められます。

特に、我々日本人特有のハイコンテクストなコミュニケーションを無意識のうちに外国籍メンバーやオフショア開発メンバーにしてしまうと、すぐにクリティカルなコミュニケーションエラーからくる認識齟齬が発生してしまい、品質への影響や多くのバグの発生、現場のエンジニアのモチベーション低下が頻発します。

これらを早期に解決する事が中長期的な事業成長の最も重要な事項となり、日本とオフショア開発拠点の双方向の理解と歩み寄りが必須となります。このソリューションとして、明確なプログラムを組んでの双方向での研修が大きな効果を発揮しました。

この研修はオフショア開発拠点のメンバーに日本人のコミュニケーション特徴や意思決定のフロー等を詳細に研修し、どのような受け止め方や理解をするべきか、どうコミュニケーションを取るべきかを徹底的に研修を行い、同時に日本側のブリッジエンジニアやプロジェクトマネージャーに対して、外国籍人材とのコミュニケーションの仕方や適切な依頼方法、異文化理解の研修を双方向で行う事で互いに理解が進んで、大幅なコミュニケーションエラーの解消と従業員の満足度の向上、品質向上に繋がりました。

結果的に、2期目で前年比700%成長と最大の成長ドライブ事業へと成長させることへ寄与しました。海外で事業を展開していく為には現地で受け入れられ、適切な従業員への投資を行い、短期的視点でなく長期的な利益目的で事業を育てる意識が成功への近道となります。

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