福岡・九州には、
- 地場密着で堅実に伸びてきた中堅企業
- 東京本社を補完する「西日本の拠点」として機能する支社・工場
- スタートアップやIT・コンテンツ系の成長企業
- 開業率トップ(福岡): 7年連続で日本の都市別で開業率1位を記録。
が多くあります。
一方で、海外進出となると、
- 「まず東京を通さないといけない」
- 「情報も人も東京に集まっていて、福岡からは動きづらい」
- 「九州から海外進出をする方法が分からない事が多すぎる」
と感じている企業も少なくありません。
しかし実際には、
- 福岡空港からアジア主要都市へダイレクトアクセスできる距離感
- 釜山・上海など東アジアへの物流ネットワーク
- 九州発の食品・日用品・IT・観光サービスのポテンシャル
を考えると、福岡・九州発の海外進出、とくにアジア進出には十分な“地の利”があります。
実際に当社の代表は、福岡空港から毎月東南アジア各国を飛び回っております。
成田や羽田よりも福岡空港からの方が地理的に早く着く上に、各国への路線も多い為、海外へ出るには非常に便利なエリアとなります。
先日は、代表の知人のタイ人バイヤー企業数社が福岡で日本製品の仕入れ視察を行い、また韓国のバイヤーも福岡や熊本を訪れていました。
九州から海外だけでなく、アジア諸国からも九州はアクセスがしやすいのです。
本記事では、「福岡・九州の企業がアジアへの海外進出を本格検討するとき」に、
最初に整理しておきたい5つのポイントをまとめます。

Contents
1. どの事業で海外進出するのか(国内事業の延長か、新規事業か)
「儲かっている本業」=「そのまま海外で通用する」とは限らない
福岡・九州の企業には、
- 地域密着の店舗・小売・サービス
- 特定業界向けのニッチな製造・BtoBサービス
- ご当地食品・日用品・観光関連ビジネス
が多くありますが、そのすべてがそのまま海外に持ち出せるわけではありません。
まず整理すべきは、
- 国内で強い事業or製品の「どの部分」が、海外でも強みになり得るか
- 海外向けには、別の切り口の新規事業として組み立てるべきか
という点です。
チェックポイント(例)
- 国内で「地域限定の強み」になっている要素は何か
- 例:九州産の原料・食文化・観光資源・製造技術 など
- それは、福岡・九州という場所を離れても価値があるものか
- 逆に、「土地に張り付いているからこそ価値がある」事業は何か(海外には出さない前提)
例として、タイ人は日本に何度もリピート訪日しているインバウンド客が多く、
その中には九州の地方のニッチなエリアやご当地グルメを目的に来日する層も多くいます。
ポイントとして、ニッチなグルメやサービス・観光地等のまだ知られていない魅力を求めている海外の人たちは日本人が思うよりも多く、それらがビジネスチャンスでもあります。
※国土交通省 九州運輸局は、2026年3月25日、2025年の九州への外国人入国者数(確定値)が前年比16.1%増の581万人となり、過去最高を更新したと発表しています。(参照報道)

「なんとなくアジア」ではなく、候補国を絞る
福岡・九州から見たアジア進出先としては、
- ベトナム
- フィリピン
- 韓国
- タイ・インドネシア・シンガポール・マレーシア など
が候補に挙がりやすいですが、
「まずはどの2〜3カ国を第一候補にするか」を決めておくと、その後の議論が進みやすくなります。
国ごとのざっくりイメージ
- ベトナム:製造・IT開発・一部小売。人件費は上昇中だが若い人材が豊富で市場顕著に成長。
- フィリピン:BPO・CS・ITオフショア・英語対応。小売・コンビニ・ドラッグが発達。
- 韓国:日本同様に先進国でコスメ・食品・キャラクターなどと相性が良く、九州来日者数最多国。
ここで大事なのは、
「福岡・九州発のこの事業・製品にとって、どの国が一番フィットするか?」
という視点です。
※国別の詳細は、既存の
- ベトナム進出/店舗/人材記事
- フィリピン進出・人材・小売チャネル記事
- 韓国市場調査事例

3. 海外市場調査・フィージビリティスタディをどう位置づけるか
「とりあえず出てみる」前に、福岡からできることがある
福岡・九州の企業からよく聞くのが、
- 「まずは1回行って、現地を見てから考えたい」
- 「展示会に出て反応を見てみたい」
という声です。
現地視察や展示会参加はもちろん重要ですが、
それだけで進出判断をすると“運と感覚”頼みにの要素が大きくなってしまいます。
そこで必要になるのが、
- 海外市場調査(マクロ+定性)
- フィージビリティスタディ(FS)
です。
福岡・九州企業がFSを入れるメリット
- 東京本社や他拠点との議論に、「客観的な材料」として使える
- アジア候補国間(例:ベトナム vs フィリピン vs 韓国)の比較がしやすくなる
- 失敗したときの“言い訳”ではなく、「前提が変わったからこう見直す」という説明がしやすい
事前に仮説立てを行って、現地でのアクションで仮説検証を行う事で、次につながります。
当社では、
- 各国向けの市場調査やFS
などを福岡拠点から支援しています。
(詳細は、海外フィージビリティスタディや調査」の記事をご参照ください。

4. 人材・パートナーをどう確保するか(福岡から出すのか、現地で採るのか)
「誰が旗を振るのか」を最初に決める
福岡・九州の企業の場合、
- 本社が九州にあるケース
- 東京本社+福岡支社/工場のケース
どちらもありますが、いずれにしても
「海外進出プロジェクトのオーナーは誰か」
を最初に決めておかないと、
- 東京と福岡の間で責任が曖昧
- 現地と本社の間でも意思決定が遅い
- 支援パートナーと企業側の認識の相違
というエラーポイントによる意思決定の遅さが出てきます。
福岡・九州から出す人/現地で採る人のバランス
- 初期フェーズ:
- 福岡・九州から1人〜数人の「コアメンバー」を派遣(駐在 or 長期出張)
- 現地では拠点長候補・営業・バックオフィスなどを採用
- すべてを外部の専門家パートナーに委託
- 中期フェーズ:
- ローカルマネージャーへの権限移譲
- 福岡・九州チームは「アジア全体を見る役割」にシフト
「全部福岡から」でも、「全部現地任せ」でもなく、
立ち上げ〜定着までの3〜5年でどう人材構成を変えていくかを描いておくことが重要です。

5. 福岡・九州という“地の利”をどう活かすか
地理的な優位:アジアへの近さ
- 福岡空港から、ソウル・釜山・上海・台北などへ短時間でアクセス可能
- 物流面でも、博多港・門司港・長崎港などから東アジアへの航路が整備
これは、
- 「本社は東京だが、アジア窓口は福岡に置く」
- 「福岡をアジア事業のハブ拠点にする」
といった設計が現実的であることを意味します。
行政・支援機関との連携
- 福岡市・福岡県・九州各県は、アジアとの連携に積極的
- JETRO福岡・地方銀行・地場金融機関も、アジア進出支援メニューを持っている
- 当社のような海外進出の専門企業は現地実行までを支援可能
これらの支援をうまく活用しつつ、
- 市場調査・FS
- 視察・マッチング・販路拡大・海外営業
- 拠点設立・人材採用・営業代行
を組み合わせることで、東京発とは違う「福岡・九州発のアジア戦略」を描けます。
※公的機関の海外進出支援事例:
- 九州経済産業局:中小企業の海外展開支援(1万者支援・事例集)
- 福岡商工会議所:ワンストップ 海外展開相談窓口

Social Zeroが福岡本社から提供できる支援
当社 Social Zero は、福岡を拠点に、
- ベトナム・フィリピン・韓国などアジア主要国向けの
海外市場調査・フィージビリティスタディ - 現地パートナー探索・営業代行(トップセールス型)
- 拠点立ち上げ(法人設立・人材採用・組織づくり)
- 既存拠点の再設計(縮小・撤退・他国との役割分担)
- 九州の中小企業向けの海外進出コンサルティング
を福岡から支援しています。
特に、
- 「福岡・九州の事業としてアジアを見たい」
- 「東京本社とは別に、現場に近い視点でアジア戦略を組みたい」
- 「九州から東南アジア諸国へ販路開拓をしたい」
といった企業様に対しては、距離感の近いパートナーとしてご一緒しやすいと考えています。

まとめ:福岡・九州だからこそ描ける海外進出のかたちがある
- 福岡・九州発の海外進出は、
- 地理的なアジアへの近さ
- 独自の産業・文化資産
を踏まえると、大きな可能性があります。
- 一方で、
- どの事業で、どの製品で
- どの国を候補に
- どのような体制で
出ていくのかを整理せずに動くと、リスクが大きくなります。
- 本記事の5つのポイント
- どの事業や製品で海外進出するか
- 行き先候補国の絞り込み
- 市場調査・FSの位置づけ
- 人材・パートナーの設計
- 福岡・九州という地の利の活かし方
を出発点として、「福岡・九州発のアジア戦略」を一度整理してみてください。
※当社では、九州の地場企業様の海外販路開拓の事例として、和牛や海鮮等の海外販路開拓支援を実施し、ベトナムの高級日本食店や水産品卸売企業への開拓実績もございます。
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御社の事業・製品・現在の海外展開状況・社内体制を伺ったうえで、
ベトナム・フィリピン・韓国等を含めた海外進出の現実的な選択肢と次の一手をご提案します。



