海外進出の最初の3〜6ヶ月で何をすべきか?

―― 採用の前に外部パートナーと作るロードマップ

このページでわかること

  • 海外進出プロジェクトの「最初の3〜6ヶ月」でやるべきこと
  • なぜこの期間を曖昧にすると、採用も外注も失敗しやすいのか
  • 本社/海外拠点/外部パートナー(営業代行・調査会社)の役割分担イメージ
  • 自社版ロードマップを作るための簡易テンプレ

Social Zeroについて(前提)

Social Zeroは、日本企業向けにフィリピン・ベトナム・ASEAN・北米などでの

  • 海外市場調査・法規制調査・ユーザー調査・M&Aリサーチ
  • 海外営業代行・トップセールスによる現地商談代行
  • 現地法人設立・現地法人再生

を行う会社です。

「海外進出」「海外拠点立ち上げ」「海外事業責任者」の求人が出ている企業に対して、

まずは3〜6ヶ月の“検証フェーズ”を一緒に設計し、その後に採用を考えませんか?

という形でロードマップ作りから伴走し、実際に採用前に外部伴走が採用された事例も増えています。


1. なぜ“最初の3〜6ヶ月”が一番コケやすいのか

海外進出プロジェクトでよくあるパターンは、次のどれかです。

  • 情報収集ばかりして、3ヶ月経っても市場に一歩も出ていない
  • 先に専任担当を採用したが、「何からやるか」が曖昧で動きが散漫
  • 営業代行や現地パートナーに丸投げして、結果だけ待っている

共通するのは、

「最初の3〜6ヶ月で、どこまでを“必ずやる”か」が決まっていない

ことです。

この期間は、

  • 仮説を立てる
  • 実際に市場に当ててみる
  • 有望な領域を絞り込む

という「事業の土台」を作るフェーズです。
ここを曖昧にしたまま採用・投資を進めると、後戻りコストが非常に大きくなります。


2. 3〜6ヶ月ロードマップの基本構造

大きく、次の3ステップに分けて考えると整理しやすくなります。

  1. 0〜1ヶ月:仮説整理(デスクトップ)
  2. 2〜3ヶ月:ライト調査+初期アプローチ
  3. 4〜6ヶ月:有望領域の深掘り+「次のステップ」の設計

2-1. 0〜1ヶ月:仮説整理(デスクトップ)

この段階で目指すのは、「とりあえずの方向性」を作ることです。

やること(例):

  • 社内情報の棚卸し
    • 過去の海外問い合わせ・輸出実績
    • 既存顧客の海外拠点情報
  • 仮説づくり
    • ターゲット国候補(例:フィリピン/ベトナム/シンガポール 等)
    • ターゲット業種・チャネル(製造/小売/BPO/SaaS/EC 等)
    • 提供価値(何が強みか)
  • KPIの仮決め
    • 最初の3〜6ヶ月で、
      • 何件のアポイント
      • 何件の見積・提案
      • どれくらいのパイプライン
        を目指すか(売上はまだざっくりでOK)

ここは、AIやJETROなどの公的情報、既存レポートを使いながら進めつつ、
必要に応じて外部パートナーに「仮説を一緒に磨いてもらう」のも有効です。


2-2. 2〜3ヶ月:ライト調査+初期アプローチ(テスト)

次に、仮説を「現場」に当ててみます。

やること(例):

  • ライトな市場調査
    • 対象国・カテゴリのざっくりした市場規模・競合・チャネル構造
    • ベトナムの店頭調査(スーパー・コンビニ)、フィリピンの業界構造など
  • ターゲットリストアップ
    • 「国×業種×規模×チャネル」で、20〜100社程度の候補を洗い出す
  • 初期アプローチ
    • メール・電話・オンライン・展示会などで、
    • 営業代行や社内メンバーがアポイントを取り始める

この段階でのKPIは、

  • アポイント件数
  • 反応の良かったセグメント(国・業種・企業像)
  • 実際に興味を持ってくれた顧客の声

です。
ここで“ゼロ”が続くようなら、仮説やターゲットを修正する必要があります。


2-3. 4〜6ヶ月:有望領域の深掘り+次ステップ設計

ライトな検証の中で、

  • 反応が良かった国・業種・チャネル
  • 実際に商談や見積に進んだ案件群

が見えてくるはずです。

やること(例):

  • 有望セグメントにフォーカスした追加アプローチ
    • 例:フィリピン工場 × 産業機械向け部品、
      ベトナム × 特定カテゴリのPB食品 × 大型スーパー など
  • 条件・価格・体制の詳細検討
  • 「この先1〜3年で狙うポジション」を仮決め
  • その上で、
    • 専任採用に踏み切るか
    • 引き続き外部中心で回しながら徐々に内製化するか
      を決めていきます。

3. 機能ごとの役割分担(本社/拠点/外部パートナー)

3〜6ヶ月ロードマップを本社だけで抱え込もうとすると、負荷が集中します。
現実的には、

  • 本社(日本)
  • 海外拠点(フィリピン/ベトナム 等)
  • 外部パートナー(営業代行・調査会社 等)

の3者で分担するのが効率的です。


本社(日本)の役割

  • 事業の目的とKPIを決める
  • どの国・業種・チャネルを“仮に”優先するかを決める
  • 価格・条件・投資上限など、意思決定の基準を用意する
  • 最終的な採用や投資判断を行う

海外拠点(ある場合)

  • 現場の制約や強みの共有(生産能力・人員・言語 等)
  • ローカルでのオペレーション実行(サンプル出荷・デモ・試作 等)
  • 一部商談への参加・技術/運用説明

外部パートナー(Social Zeroのような会社)

  • 仮説のブラッシュアップ(ターゲット・チャネル・アプローチ)
  • ライト調査・店頭調査・競合チェック
  • ターゲットリストの作成
  • 営業代行としてのアプローチ・アポイント獲得・一次ヒアリング
  • 必要に応じた現地トップセールスによる商談
  • 月次レポート/レビュー会議での示唆出し

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4. 実例イメージ:フィリピン/ベトナム/ASEANの3〜6ヶ月

※匿名のパターンとしてイメージを示します。

例1:フィリピン工場を持つ製造業

  • 0〜1ヶ月:
    • 自動車依存の現状と工場の強みを棚卸し
    • 電子部品・産業機械・医療機器などの横展開候補を整理
  • 2〜3ヶ月:
    • 営業代行で各業種のターゲット企業にアプローチ・アポ獲得
  • 4〜6ヶ月:
    • 反応の良い業種に集中し、見積・試作を進行
    • その業種向けに専任採用を検討

例2:ベトナム市場でPB食品を展開したい小売企業

  • 0〜1ヶ月:
    • どのカテゴリ(菓子・飲料・日用)を優先するか決定
  • 2〜3ヶ月:
    • ベトナムのスーパー/コンビニで店頭調査(価格帯・棚・競合)
    • 小売チェーンへの初期接点づくり(営業代行)
  • 4〜6ヶ月:
    • 成約見込みの高いチェーンに向けて条件交渉・SKU最適化
    • 結果を見ながら現地担当者や専任採用を検討

例3:ベトナム開発拠点を持つIT/BPO企業

  • 0〜1ヶ月:
    • 既存案件から「得意業務・ツール・業種」を抽出
  • 2〜3ヶ月:
    • SaaS企業・EC企業をターゲットに営業代行でアポ・POCを獲得
  • 4〜6ヶ月:
    • 勝ちパターンのある業種に集中し、「営業の型」を言語化
    • その型を引き継ぐ営業マネージャーの採用要件を決める

5. 自社版「3〜6ヶ月ロードマップ」簡易テンプレ

最後に、社内でそのまま使えるテキストテンプレを置いておきます。
以下をコピーして、自社の情報を埋めてみてください。


【海外進出 3〜6ヶ月ロードマップ(たたき台)】

■ 0〜1ヶ月:仮説整理

  • 目的(3〜5行):
  • 対象国候補:
  • 優先したい業種・チャネル:
  • 自社の強み・制約:
  • 初期KPI(3〜6ヶ月):アポ○件/提案○件/見込み○件 など

■ 2〜3ヶ月:ライト調査+初期アプローチ

  • 必要な調査:
     例)市場規模ざっくり/店頭・チャネル調査/競合チェック 等
  • ターゲットリストの条件:国/業種/規模 等
  • 誰がアプローチするか:本社/拠点/営業代行

■ 4〜6ヶ月:深掘り+次ステップ設計

  • 深掘り対象(国・業種・チャネル):
  • 追加で検証すべきこと:
  • この期間中に判断したいこと:
     例)採用するか/投資規模を増やすか/別国に切り替えるか

■ 役割分担(本社/拠点/外部パートナー)

  • 本社:
  • 拠点:
  • 外部パートナー(想定):

■ 関連記事:

中小企業に最適な海外進出方法を解説

中小企業のための海外進出3年ロードマップ

海外進出プロジェクトを成功させる「上流〜下流」設計ガイド


6. まずは「自社の3〜6ヶ月」を一緒に描いてみたい方へ

  • これから海外進出を本格的に動かしたい
  • すでに求人を出しているが、採用前に3〜6ヶ月の検証を挟むか迷っている
  • フィリピン・ベトナム・ASEANのどこから始めるべきか決めきれない

という場合は、まずは

  • 現状(業種・拠点・売上構成)
  • 目的(売上/リスク分散/M&A 等)
  • 目安の期間・予算

を前提に、「自社版3〜6ヶ月ロードマップ」のたたき台を30〜60分で一緒に作るところから始めましょう。

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